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高橋繁浩とブレンダン・ハンセン
北京オリンピックの競泳競技の全日程が終了しました。
最後の決勝レースの男子400mメドレーリレーは日本新記録を樹立しての3位、銅メダル獲得で終わりました。
有終の美を飾ることができたと思います。
北島康介の100mの決勝レースの解説をされていたのが、高橋繁浩さんです。
覚えていますか?絶叫されていた方です。
細かいことは確認していないので、大体のデータでの話になりますが、現在は中京大学にお勤めで水泳部では競泳を教えていらっしゃいます。今年で47歳くらいになられたと思います。
岩崎恭子がバルセロナで金メダルを獲った時の解説もされていたかと記憶していますが、レースの流れによっては興奮されて、絶叫されるなんとも愛おしい方です。今回も、「康介、行けー!」と終盤に魂を込めた解説をされていて、それを聴きながら笑顔になっていました。
何を隠そう高橋繁浩さんは平泳ぎの元日本記録保持者にして、昔の日本水泳界の平泳ぎの大スターだった方です。
70年代から80年代にかけて世界でも活躍をされた方で、ソウルオリンピックが開催された1988年に27歳にして、17歳当時の自分にようやく勝ち、引退をされた方です。
今でこそ、平泳ぎもルール改正を経て、泳いでる途中に頭が水中に完全に水没しても良いのですが、70年代は泳いでいる途中に頭が水中に水没してはルール違反になっていました。
頭が水面より上にあるとそれが抵抗になります。抵抗になれば、タイムをロスしてしまい、少しでも抵抗を減らす為に当時はみなさん水面ギリギリに頭を沈めることでタイムロスを無くすことを技術として磨いていました。
高橋さんは広島の尾道高校在籍中の77年か、78年だった思いますが、200m平泳ぎで当時の世界ランキング1位の記録を出しました。しかし、その記録に対して、「頭が完全に水没しての記録だ」とケチをつけられ、それが原因で長期間のスランプに陥ってしまいました。つまり、ルール違反を犯しての記録だと言われたのです。
平泳ぎは「カエル泳ぎ」などと親しみを込めて言われ、泳ぐことが苦手の方でも簡単に泳げるように言われますが、競技として取り組むと一番難しい泳法なのです。ですから、ちょっとした狂いが生じてもその修正に時間が掛かることはしょっちゅう起こります。
高橋さんが現役の頃は男性ですと、大学卒業と同時に引退するのが当たり前の時代でした。
しかし、ロサンゼルスオリンピックを経て、27歳になったソウルオリンピックの年に17歳当時に世界ランキング1位だった自身の記録を10年振りに破りました。
その頃にはルール改正が行われて、頭が水面より下に水没しても良くなっていましたが、今のように大学を卒業後に水泳をできるような環境は整備されていなかった時代だったので、練習をされるのも凄く大変だったと思います。また、年齢も27歳でしたからね。17歳の頃と比較したら肉体的にも衰えとと闘うのは大変だったと思います。
10年経っていましたが、記録は1秒弱しか更新できませんでした。10年の年月をかけての更新は僅かでしたが、それでも、当時も「27歳まで現役を続けて、10年振りに自己ベストを更新するなんて凄い」と思いました。
今でも10年前の自分に勝つなんて簡単に出来ないよな、って自分に置き換えてみてもそう思います。
解説からは高橋さんの素晴らしさは知ることは難しいでしょうが、もの凄い苦労をされた方でした。
ちなみに、北島康介の200m決勝の時は競技役員をされていましたが、表彰式で場内を周っている時に、役員そっちのけで北島康介に駆け寄り、握手されていました。どうやら嬉しい時は感情のおもむくままに動いちゃうようです(笑)。
と、そんな現役時代を過ごされた高橋さんの解説は好きでした。
ハンセン、400mメドレーリレーでアメリカが世界新記録を更新しての金メダル獲得メンバーになっていました。表彰台での切なさそうな表情が哀愁を漂わせていましたが、リレー種目でしたが、最後の最後にメダルを、それも金メダルが獲れて良かったなと思いました。
大会前にはもの凄く騒がれてましたから、結果が付いてこないことが気の毒に思えました。ハンセンはプレッシャーに弱いそうです。それが北島康介との差なんだと思います。
平泳ぎって種目には哀愁が付いてくるのかもしれませんね。
北島康介はやはり引退するようです。アテネオリンピック以降、日本コカコーラに4年、6億円とも言われるスポンサー契約をしてもらい、バックアップを受けていましたが、それが決して高いとは思いませんでした。彼は異次元の人間でした。体格的にも欧米人と比較すると小さい日本人なのにスタート、ターンで身長が高い他の選手よりも先にいましたし、細かい技術力は抜群に上手かったなと改めて感じました。アテネオリンピック以降の苦労を乗り越えての2大会連続の2冠でしたから、もうこれ以上を求めるのは酷かなと思います。
スポーツって素敵ですね。人生が凝縮されているというか、人間模様が現れるので病みつきになりますね。人生、良い時もあれば悪い時もあります。悪い時をどう過ごすか、その時に助けて頂いた方を大切に想う気持ちなど、人生において重要なことが含まれていますね。
あと少しのオリンピックをより楽しんで観てみようと思います。
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