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北島康介、ありがとう
やりましたね、北島康介。本当に凄いです。彼みたいな選手はもう日本では出ないと以前も書いたことがあると思いますが、今日、それを確信しました。
今日は運良く、彼のレースを生放送で観ていました。50mのターン前からテレビの真ん前に行き、泣きながら応援していました。
実は昨日の準決勝の泳ぎを観た時に、フォームが変わっていることに気付きました。どこが変わったかというと、まるでターボエンジンを備えたかの如く、ピッチが速くなっていました。オリンピックだから、そういう泳ぎに意識的に変えてきているのかなと思いました。
ピッチが速くなると、自然とストローク数が増えます。北島康介の最大の武器は少ないストローク数で大きく泳ぐというものがあります。この泳ぎだと長い距離を泳いでも疲れないんです。凄く効率的に泳げます。省エネ泳法とでもいいましょうか。
昨日の彼の泳ぎを観た時には、「泳ぎが変わった」なくらいしか思いませんでしたが、北島の後の組で泳いだノルウェーのアレクサンドル・ダーレオーエンを観たら、「まずい」と思いました。ダーレオーエンと同じ組で泳いでいたブレンダン・ハンセン(アメリカ)よりも怖いと感じました。オリンピックの年には得てして、無名選手が急に出てきます。ダーレオーエンがそうなんですが、彼はこれまでに北島と一緒に練習をしたことがあるそうです。
ダーレオーエンは意外にゆったりと泳いでいたので、昨日の北島の泳ぎだと接戦になると負けそうに感じました。
ところが、今日の北島はしっかりと泳ぎを修正してきていました。200mで世界新を出した6月のジャパンオープンの時のように、大きな泳ぎでした。平井コーチと一緒に修正してきたのでしょうが、それをオリンピックの決勝でできるということが素晴らしいです。人間焦ると、ちょこまかと動きたくなるものですが、それを4年に1度の大舞台の決勝でできるのですから凄い。
昨日の準決勝と比較して、前半の50mでストローク数が3減ったとのことです。
人類史上初の58秒代での世界新での優勝ですから、本当に凄いです。
アテネ以降の4年間には挫折もあったのに、本番に合わせてくる力が凄い。
もちろん、平井コーチ、スタッフの支援の賜物であることも忘れてはいけません。
50mを折り返してからは、涙はさらに出続けました。最後まで大きな泳ぎは崩れませんでした。
200mは100m以上のインパクトが残るくらいに圧倒的な強さで、こちらも世界新を出して優勝すると思います。
北島康介を観ていて、危機的状況をどうやって乗り切るか、立て直すかがいかに大切かを考えました。人間はいつどのような思いがけないことが起きるかわかりません。そういうことが起こると取り乱すこともあるでしょう。しかし、例え取り乱したとしても被害は最小限に抑えて、更なる上昇に向けて気持ちを切り替えたり、前向きになったりしないといけないなと思いました。
私は自慢じゃありませんが、こういう危機的状況からの脱出が上手くありません。北島のようにスムーズにはできなくても、少しずつ成長していければと思いました。
勇気を彼から貰いました、ありがとう、北島康介。
その他の日本人選手も頑張っています。地味なところだと男子200m自由形の奥村幸大がいます。彼は同種目で日本人として初めて決勝に進出しました。陸上に例えると、100mの決勝に残るような感覚です。こう例えると、その凄さをわかってもらえるのではないでしょうか?
あと、北島康介と同じ平井コーチに指導を受けている、中村礼子、上田春佳はともに予選で日本新記録を出しています。男子バタフライの松田と柴田も順当に準決勝に進みましたし、北川麻美は各種目で非常に高いレベルで頑張っています。
皮肉なものであれほど騒いだ、レーザーレーサーのことは今のことろ全く話題に上りませんね。
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